きみがはじめてのお友達だった

 

 

 

「せかいいちしあわせなクマのぬいぐるみ」という大好きな絵本。

絵本「せかいいちしあわせなクマのぬいぐるみ」
クリスマスにほんわか優しい気持ちになれる「せかいいちしあわせなクマのぬいぐるみ」 わたしの大好きな絵本です。 クリスマスな表紙に惹かれ、帯に書かれた 「はやくだれか、むかえにきてよ」 この言葉...

この絵本を読むと、私は小さい頃に大切にしていたぬいぐるみのことを思い出すのです。

 

スヌーピーの「ゴロ」

赤ちゃんの頃からか、それとももう少し大きくなってからか。

幼稚園に入園する前から、いつも持っていたし、寝る時も一緒だったゴロ。

真っ白だったゴロの色は、わたしの手垢やら何やらで黒ずんでいて。

ずっと抱っこをしているから、少し破けたりしては祖母に繕ってもらっていました。

ゴロから少し綿がでていたことも思い出されます。

とにかく私はゴロが可愛くて、ゴロと一緒にいることが当たり前になっていました。

 

そんなゴロとわたしの別れは突然でした。

ぬいぐるみに全く興味のない母が同じようなスヌーピーの新品とゴロ入れ替えてしまったのです。

その時わたしはすぐ「これはゴロではない!」と理解したのを覚えています。

すぐにゴロを探しに外へ向かいました。

「ゴロはどこ?」と問いかけたわたしに母はとっさに「旅に出た」と答えたのです。

わたしはご近所中を「ゴロ〜?どこ〜?」と泣きながら探しました。

ずいぶんと時がたった今でもこの時の事を思い出すと少し泣けてきます。

 

ぬいぐるみに興味がなかった母。

そんな彼女のベッドには、今、白いクマのぬいぐるみがあります。

それは、妹の生まれた時と同じ重さのぬいぐるみ。

妹が結婚式の時に、母に贈ったウェイトドール。

ある日それが突然真新しくなっていたら?彼女はどう思うだろうか?

すっかり軽くなっていたら?

 

なんて。

 

もちろん、そんな意地悪をする気はないけれど。

母が白いクマを大切そうにするたびに、私の頭の片隅でそんな思いが、ふわりと頭をかすめていく、だたそれだけの話。

日記
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